逢魔が刻
それは、人が夜の訪れを知り、鬼や物の怪が人の住む里に姿を現す夕暮刻――魔の時刻
人は夜と共に鬼の存在を恐れた。
やがて、人は鬼を "ヒトを攫い喰らう生き物である" と忌み嫌い、その住処となる山を奪っていった。
い つ し か ヒ ト か ら 忘 れ 去 ら れ た 鬼 た ち の 住 む 里 が 、 人 の 世 の 片 隅 に ま だ 残 っ て い る 。